- 1 はじめに――業務停止命令が出た日、何が起きたのか
- 2 本社はいつから業務停止命令を把握していたのか
- 3 私が10年以上前に経験したネットワークビジネスの話
- 4 なぜ若者は商品販売で稼げないのか
- 5 アイテックの問題点――放置されるダウンライン
- 6 商品力があると感じた理由
- 7 加盟店への指導・教育が不足していた
- 8 アイテックインターナショナルに業務停止命令が出ましたが、私は誰も勧誘していないのでこのビジネスを続けます
- 9 手っ取り早く稼ぐ方法とリスク
- 10 結論――アイテックってどうなの?
- 11 特定負担の説明がされていなかったのか
- 12 アイテックを批判しているSNSについて
- 13 稼げている人と損をしたという人の違い
- 14 やってはいけないことを説明しただけでは不十分
- 15 ネットワークビジネスは全てやり方
- 16 特定商取引法違反事業者【ITEC INTERNATIONAL株式会社】に対する行政処分について
- 17 アイテックとアイムスについて
はじめに――業務停止命令が出た日、何が起きたのか
2021年8月25日、アイテックインターナショナルは消費者庁から業務停止命令を受けました。この日、私が運営するこのサイトの閲覧数は通常の6倍以上に跳ね上がり、検索ワードのほとんどが「アイテック 業務停止」に関するものでした。
私はアイテックの加盟店として活動している立場です。ただし、誰かを勧誘したことは一度もありません。商品販売のみを行ってきた加盟店として、今回の処分をどう受け止めているのか、アイテックという会社の問題点は何だったのか、ネットワークビジネスの構造的な課題とは何か、そして今後どうなっていくのかを、個人的な見解として整理します。
この記事では、会社がどうなるという予測は書きません。SNSでどこの誰か分からないような人が発信している情報を鵜呑みにして判断すると、状況が悪くなるからです。加盟店の方々は、本社からの正確な情報を入手するように努めてください。
ここで書くのは、あくまで私個人の経験と視点です。アイテックを擁護するためでもなく、批判するためでもなく、現実的な視点で整理することを目的としています。
本社はいつから業務停止命令を把握していたのか
まず気になるのは、本社がいつから業務停止命令が出ることを把握していたのか、という点です。
もし把握していたのに、勧誘行為を停止することを私たち加盟店に通達しなかったのであれば、個人としては悪質と考えてしまいます。ただし、8月23日に9月の新規説明会を中止するというお知らせが出ているため、その時点では把握していたのかもしれません。
詳細が出ていなかったのであれば、詳細が分かってから加盟店に伝えるという経緯は、分からなくもありません。ただし、お知らせには「コロナの影響で中止する」と書いてあったため、そこは疑問点として残ります。
本社が事前に把握していたかどうかは、今後明らかになるかもしれませんが、現時点では憶測の域を出ません。
私が10年以上前に経験したネットワークビジネスの話
ここで、私が過去に経験したネットワークビジネスの話をします。10年以上前、私は別のネットワークビジネスをやっていました。その会社は今も存在しており、業務停止命令は受けたことがありません。
しかし、洗脳や宗教に近い感じで勧誘をしていくスタイルだったため、ちょっと違和感を感じました。また、新規の勧誘が続かなくて、1年ほど活動して辞めてしまいました。
当時の私はまだ20代前半で、社会経験が乏しい若者でした。疑いもなく始めてしまい、友人を次々に勧誘していきました。友人の中には疑う者もおらず、一緒に稼ごうぜという感覚でした。
あるとき、アルバイト先の店長を説明会に連れていったのですが、そのとき「これマルチだね」と言われました。それ以降、誰かを誘うのをやめてしまいました。
ネットワークビジネスには2種類の稼ぎ方があります。ひとつは、ビジネスをする人を勧誘していくことにより報酬を得るタイプ。もうひとつは、純粋に商品を販売した差益で稼ぐタイプです。
その時の私も例にもれず、ビジネスをする人を勧誘して報酬を稼ぐタイプでした。組織がそれを推奨しているかのような活動をしているため、そうならざるを得なかったとも言えます。
なぜ若者は商品販売で稼げないのか
まだ社会経験のない若者が、化粧品やサプリなどを知人や第三者に、何のコネもなく販売できるほど、すべてのビジネスは甘くありません。
営業経験が全くないため、どうやっていいかも分かりません。アップライン、いわゆる上司にあたる人も、商品販売のノウハウはほとんどなく、ビジネスをやる人を勧誘することを推奨してきます。
今になって分かったのは、宗教染みていたりすると、不満を言う人が圧倒的に少ないということでした。また若者が多かったのもあり、不満はあってもどうしたらいいか分からないという状態だったのかと思います。
しかし、稼げるし、稼がせるからという半ば強引に勧誘しているスタイルは、どのネットワークビジネスも変わらないのかなと思います。
ひとつ違うのが、アップラインからのフォローでした。紹介者は必ずセミナーに一緒に参加するし、勧誘の方法は教えてくれるし、一緒になって色々考えてくれるため、やっている最中というのは実際勉強になったし、楽しかったです。
アイテックの問題点――放置されるダウンライン
アイテックというビジネスをやっていて思うのは、年齢が高めの人が多く、ネットワークビジネス初心者が多いのか、勧誘したのは良いけど放置されることが非常に多く、アップラインが誰なのか分からないということもありました。
私自身、昔ネットワークをやめているのに、なぜアイテックをやったかというと、商品力があるのと、社会経験を積んだ今、商品の小売差益で稼げると思ったからです。
誰かを勧誘するということは一切せずに、このビジネスを始めてから1年ほど経ちますが、商品販売のみ行ってきました。それが功を奏して、今では毎月コンスタントに売れるようになっています。
今回の業務停止命令は、商品販売を停止されたわけではないため、私自身はあまり影響が無いと考えます。ただし、勧誘しかしてこなかった人たちは、新たに勧誘することができなくなるため、下のラインから崩れていくと思います。
商品力があると感じた理由
商品力があると感じたのは、実際に自分で使ってみて実感したのもありますし、女性の友人や母親にプレゼントしてみて感想を聞くと、良かったというのと、リピーターとして購入もしてくれました。
※ただし訪問販売は禁止なので、ネットにて注文を受けて販売しております。
業務停止命令が出る少し前に、本社からコンプライアンスガイドというものが配布されましたが、そこには今回の停止命令の発端となっていることを、しないようにという通達でした。
6万人以上いる加盟店のひとつひとつが、どうやって勧誘しているかなんて、本社が把握するのは不可能に近いと思います。なので、紹介したアップラインは、紹介した責任をもってダウンラインを指導していかなければいけなかったと思います。
ダウンとしては、1つでも加盟店を増やすことに必死になり、伝えなければいけないことを伝えないまま加盟店登録させていたのだろうと推測します。
加盟店への指導・教育が不足していた
加盟店として責任をもって運営するようにと言葉で伝えたところで、ビジネス初心者の方が大半なので、そのリスクなどは把握しているとは思えませんでした。
私たちはアイテックに雇用されているわけではありませんので、仕事をしなければ報酬は0円です。雇用していないから、加盟店が勝手にやったことだと切り捨ててしまったら、問題になっているウーバーイーツと変わらないと思います。
本社には、こういったことが起こらないように再発防止策を検討してもらいたいと思います。
しかし、実際問題、上記のことはどこのネットワークビジネスでも起こっていると思います。今回は、そのあとのフォローがされていないことが問題だったのかなと考えます。
アイテックインターナショナルに業務停止命令が出ましたが、私は誰も勧誘していないのでこのビジネスを続けます
実際に商品を紹介したり、自分で使って効果を実感しているからです。せっかくいいものを作ったのに、もったいないことをしたなと思います。
私自身に全く影響がないと言えば嘘になります。インターネット上で商品販売をすることが多いので、「アイテック」というワードで検索すると、今では業務停止の記事が沢山出てきてしまいます。これは明らかにマイナスイメージなので、多少売上が落ちると推測しています。
アイテックのセミナーには何度も足を運んで、商品の勉強もしました。成分や効果、使い方を学んで、それを販売するときに実践する。これだけで私は稼げるようになりました。しかし、時間がかかります。
本業があって、ある程度時間が自由になるというのも、アイテックというビジネスを始めるのに良かった点です。
手っ取り早く稼ぐ方法とリスク
手っ取り早くお金を稼ぐには、勧誘する方が早いです。しかし、こういった事態になった時に、勧誘しかしてなかった人は痛い目にあいます。それを分かっていたので、私は商品販売のみを行ってきました。
セミナーに参加した時に違和感を感じたのは、本社スタッフという人が誰なのか、いるのか、よくわかりませんでした。セミナー運営もちょっと杜撰だなと感じる部分もありました。今はオンラインで商品説明をしてくれるので助かっています。
結論――アイテックってどうなの?
ひとつ重要なのは、アイテックが稼げないとか、商品が悪いというのはありませんので、私はこれからも続けていきます。
今回の問題点は、主に勧誘目的の不明示ということで、アイテックというビジネスの説明をすると告げずに喫茶店などに呼び出して、特定負担(加盟店になるのに必要なお金)を伝えずに契約していた事例があったようです。
私の場合は、いくらかかるという特定負担の説明はありましたし、もともとネットワークビジネスをやっていたので、むしろ紹介者よりも私の方が詳しかったです。なので、このビジネスってどうなんだろうと相談を受けてから一緒に初めました。
ただし、アップラインの中には、このビジネスをあまり理解せずに初めているなと見受けられる方もいたのは感じました。ですので、私自身はどういうものか理解したうえで、アイテックインターナショナルと契約していました。
特定負担の説明がされていなかったのか
まず、特定負担を説明されずに契約する人はいないと思います。加盟店登録の際に支払いが必要だからです。
ただし、数十万円の商品を仕入れることになるので、仕入れた商品をどうするかについて、アップラインからどういう説明があったかが重要です。
私の場合、アイテックに関しては売れる段取りがあったので、そのまま全てお客様に売ってしまいました。
ただし、昔やっていたネットワークでは、アップラインから「いい商品だから仕入れたらすぐ売れるから大丈夫だよ、自分で使って見ないと良さも分からないしね」と、いま考えるとそんな甘い訳ないのに、当時は、そうなのかと妙に納得していたのを覚えています。もはや感覚がマヒしていました。
アイテックを批判しているSNSについて
アイテックを批判しているSNSをたまに見ますが、実際にその人はどのようにして騙されたのかが書いてません。ただウソだ詐欺だと批判しているばかりなので、他のネットワークビジネスの方が貶めるために活動しているのかと思うこともあります。
ただし、商品の成分がウソだったとすると悪質だと思います。私はマトリックスエキスや幹細胞、DDSなど成分に興味を持ってビジネスを始めたので、それがウソだったと立証された際には、私はビジネスを辞めます。現在は憶測で言っているだけに過ぎないので、何とも言えません。
稼げている人と損をしたという人の違い
アイテックを始めて損をしたと言っている人は、ただの甘い話に乗っかって騙された投資詐欺などと変わりません。稼げている人からすれば、アイテックは素晴らしいとなるはずです。
アイテックは、加盟店として商品を販売するビジネスなので、ただ登録しただけで稼げるものではありません。そんなことは少し考えればわかりますが、その判断を鈍らせる状態にさせて登録させている方がいるので、今回の処分になったと考えられます。
本社には、これを機に、加盟店への指導・教育というものに力を入れていってもらいたいと思います。
やってはいけないことを説明しただけでは不十分
やってはいけないことを説明しただけでは、本社の目を盗んで同じことを繰り返す加盟店も出てくると思います。それは、アイテックの報酬システムが、勧誘をした方が稼げるからです。
まず商品を販売して、その差益で加盟店として採算がとれるようになる、そしてビジネスとしてやりたい人がいればしっかり説明をしてビジネスを始めてもらう。私はそのように活動しているので、今回の処分で出た加盟店への勧誘停止というのは、すぐに影響が出ません。
ネットワークビジネスは全てやり方
アイテックを含めてそうなのですが、ネットワークビジネスは全てやり方です。
メリットデメリットをちゃんと伝えて、それでもこのビジネスをやりたい人は止めませんが、簡単に稼げるビジネスではありませんので、それでもやりたいという人は、ご相談お待ちしております。
ただし、半年間は新規勧誘ができませんので、商品を使ってみたいという方がいれば、商品を使うユーザーとしては登録できますのでご相談くださいませ。
今のところ、商品の仕入れも販売もできます。月末には報酬の支払いも控えていますが、今のところのアナウンスでは問題なく支払われるとは通達が来ています。
アイテックが営業停止や業務停止になるわけではありません。いまアイテックで活動している方が一番気にしているのはそこの部分だと思います。ただし、私が全てを知っているわけではありませんので、アップラインに確認してみましょう。
アイテックに対して厳しいことを書きましたが
私自身は将来性を感じているので、頑張ってもらいたいので応援の意味で書いています。
特定商取引法違反事業者【ITEC INTERNATIONAL株式会社】に対する行政処分について
行政処分の抜粋
1. 連鎖販売取引に関する処分の内容
(1)取引等停止命令
令和3年8月26日から令和4年2月25日までの間、連鎖販売業に係る次の取引等を停止すること。ア 弊社が行う連鎖販売取引について勧誘を行い、又は勧誘者に勧誘を行わせること。
イ 弊社が行う連鎖販売取引についての契約の申込みを受け、又は勧誘者に当該取引に係る契約の申込みを受けさせること。
ウ 弊社が行う連鎖販売取引についての契約を締結すること。
2. 訪問販売に関する処分の内容
(1)業務停止命令
令和3年8月26日から令和4年2月25日までの間、訪問販売に関する業務のうち、次の業務を停止すること。ア 弊社が行う訪問販売に関する売買契約の締結について勧誘すること。
イ 弊社が行う訪問販売に関する売買契約の申込みを受けること。
ウ 弊社が行う訪問販売に関する売買契約を締結すること。
3. 特定商取引法に違反する行為
(2)連鎖販売業に関する事項であって、連鎖販売取引の相手方の判断に影響を及ぼすこととなる重要なもの及び訪問販売に係る売買契約に関する事項であって、購入者の判断に影響を及ぼすこととなる重要なものにつき不実のことを告げる行為(特定商取引法第34条第1項及び第6条第1項)
(3)勧誘目的を告げずに誘引した者に対する公衆の出入りしない場所における勧誘(特定商取引法第34条第4項及び第6条第4項)
参考リンク
特定商取引法違反事業者【ITEC INTERNATIONAL株式会社】に対する行政処分について
https://www.caa.go.jp/notice/entry/025327/
アイテックとアイムスについて
アイムスとは何かよくわからない人もいると思いますが、アイテックとアイムスは関係がありません。
まとめ
この記事では、アイテックインターナショナルが2021年8月25日に消費者庁から業務停止命令を受けた経緯と、加盟店として活動してきた私個人の視点から、問題点、ネットワークビジネスの構造的課題、今後の見通しを整理しました。
アイテックの商品力は評価していますし、商品販売のみを行ってきた私にとっては、今回の処分の影響は限定的です。しかし、勧誘しかしてこなかった加盟店にとっては、大きな打撃になるでしょう。
本社には、加盟店への指導・教育に力を入れてもらいたいと思います。また、加盟店の方々は、SNSの情報を鵜呑みにせず、本社からの正確な情報を確認するようにしてください。
私自身は、アイテックというビジネスを続けていきます。応援の意味を込めて、この記事を書きました。